雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

ローマの哲人 セネカの言葉

ローマの哲人 セネカの言葉 (講談社学術文庫) 作者:中野孝次 講談社 Amazon 中野孝次著。「すらすら読める徒然草」の中で、著者が兼好と並んでセネカを愛読していると知り、本書を手に取ってみた。印象に残った言葉を抜粋してメモしておく。 自分の権能外の…

塞王の楯

塞王の楯 (集英社文芸単行本) 作者:今村翔吾 集英社 Amazon 今村 翔吾著。前作「じんかん」と比べて、全てを描き切った傑作だと思う。同年に直木賞を取った米澤穂信氏の「黒牢城」よりも私はこちらの作品の方が好み。 石垣を用いて最強の楯を作る穴太衆と、…

母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

母親からの小包はなぜこんなにダサいのか 作者:原田ひ香 中央公論新社 Amazon 原田ひ香著。誰かの書評を見て、長いタイトルだなと思いながら手に取ってみたが、特に感想なし。登場人物があまりに自己中心過ぎる(相手のことを慮ることの少なさ)ところに引い…

世界のシェー

世界のシェー (よりみちパン!セ) 作者:平沼 正弘 理論社 Amazon 平沼 正弘著。世界中をまわり、現地の人に「シェー」のポーズをとってもらう、ただそれだけの写真集。ばかばかしい、のかもしれないが、にもかかわらずこの感動は一体何なのだろう。赤塚不二夫…

目でみることば

目でみることば 作者:おかべ たかし 東京書籍 Amazon 「阿漕な商売」とか「折り紙つき」とか、日常の言葉として使っているものの、その語源を知ってみるとなかなかに新鮮だった。とはいえ、本書は語源辞典ではなく写真集。「灯台もと暗し」など、考え抜かれ…

だらだら動物図鑑

だらだら動物図鑑 エクスナレッジ Amazon 他の動物もあくびするんだな。来世はナマケモノになりたい。

黒牢城

黒牢城 (角川書店単行本) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 米澤穂信著。有岡城を舞台に、荒木村重と黒田官兵衛が対話で繰り広げる戦国ミステリー。直木賞受賞ということで読んでみたが・・・、ちょっと籠城の展開と各事件との組み合わせに無理があるような。…

スマホ脳

スマホ脳(新潮新書) 作者:アンデシュ・ハンセン 新潮社 Amazon アンデシュ・ハンセン著。絶え間ない情報の刺激によってスマートフォンから離れられず、膨大な時間を注ぎ込んでしまうことで、思考力(集中力)が低下し、運動量が落ちて、不安をもたらす。人…

生きていてもいいかしら日記

生きていてもいいかしら日記 (PHP文芸文庫) 作者:北大路 公子 PHP研究所 Amazon 北大路公子著。良い読書体験だった(ただ、本書の内容については何も覚えていないのだが)。 とにかく面白かった。肩の力の抜けた(抜けきった)文体で、悪意もなく、毒気もな…

傘のさし方がわからない

傘のさし方がわからない【電子特典付】 (コルク) 作者:岸田奈美 コルク Amazon 岸田奈美著。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」、「もうあかんわ日記」に続く三冊目(三部作?)。書籍化される前にネットで読んだ「全財産を使って外車…

マルクス・アウレリウス『自省録』 (100分 de 名著)

マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著) NHK出版 Amazon 岸見 一郎著。マルクス・アウレリウスの思想(のさわり)を紹介する本。ただ、著者は自分(とアドラー)のことを語り過ぎだろう。もっとアウレリウスの考えを中心にしてほしかっ…

センゴク権兵衛、最終回

ヤンマガwebで全シリーズ一気読み(毎日5巻ずつ)という企画があったので、ここ数日間ずっとセンゴク漬けだった。やはり改易後のどん底高野山編と、小田原城早川虎口攻めについては歴史漫画史上に残る傑作と思う。本日発売のヤングマガジンで遂に最終回。ず…

老いる意味

老いる意味 うつ、勇気、夢 (中公新書ラクレ) 作者:森村誠一 中央公論新社 Amazon 森村誠一著。88歳の著者が老いることの意味を考え、実際にどのように日々暮らしているかを記すエッセイ。あくまでサンプル数N=1なので、これだけで老いを理解しようとするの…

すばらしい人体―あなたの体をめぐる知的冒険

すばらしい人体――あなたの体をめぐる知的冒険 作者:山本 健人 ダイヤモンド社 Amazon 山本 健人著。人体の仕組みと医学の歴史を分かりやすく説明してくれる本。平易な言葉を使っており、あっさりした文体なのでとても読みやすい。書名のとおり、人体の素晴ら…

もうあかんわ日記

もうあかんわ日記 (コルク) 作者:岸田奈美 コルク Amazon 岸田奈美著。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」に続いて読む。著者が自らの悲惨な状況を喜劇として書けるのは、自分を客観視できているからであり、同時に笑いの効能を信じて…

ヒカルの碁(1)~(23)

ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:ほったゆみ,小畑健 集英社 Amazon ほったゆみ原作、小畑健画。この本がきっかけで長男は囲碁を覚えてくれた。性にあっていたようで、今では詰碁本などを手に取って研究している。私の亡くなった祖父の碁盤を…

センゴク権兵衛(16)-(25)

センゴク権兵衛(18) (ヤングマガジンコミックス) 作者:宮下英樹 講談社 Amazon 宮下英樹著。仙石権兵衛を描いた「センゴク」シリーズをこれまで通して読み直してきたが、全てはこの18巻および19巻のために描かれてきたのだろう。と、思えてしまうほどに…

徒然草を読む

徒然草を読む (講談社学術文庫) 作者:上田 三四二 講談社 Amazon 上田 三四二著。重い病を患った著者は、その人生を見据えながら「徒然草」を読み込み、無常(誰しも死が目前に存在する事実を受け止めること)の中でどう生きていくか、兼好法師の思考を追っ…

あなたもできる! 奇跡のロックバランシング

あなたもできる! 奇跡のロックバランシング 作者:ピーター・ジュール 今日の話題社 Amazon ピーター・ジュール著。風が吹くまでの短命芸術。面白かったし、ただただすごい、と驚愕した。真似してやってみよう、とは思わなかったが。

ああ播磨灘

ああ播磨灘(1) (モーニングコミックス) 作者:さだやす圭 講談社 Amazon さだやす圭著。何故か突然「ああ播磨灘」が読みたくなる衝動にかられ、つい読みふけってしまった。主人公播磨灘は物語冒頭から最強設定で敵は誰もおらず、好敵手が現れたと思っても…

すらすら読める徒然草

すらすら読める徒然草 (講談社文庫) 作者:中野孝次 講談社 Amazon 中野幸次著。いつか兼好法師の「徒然草」を読もうと以前から思っていた*1が、原書を読めるほどの力もなく、どうしようかと考えていたところに本書を発見。読みやすい現代語訳と著者の解説(…

上を向いて生きる

上を向いて生きる 作者:宮本 亞門 幻冬舎 Amazon 宮本亞門著。自身の癌やコロナ禍と向き合い、受け入れ、乗り越えようとする著者の生き方を知る本。「楽天的とポジティブは違う」の章や、「どんどん変わっていいんじゃない?」あたり、変化をしなやかに受け…

センゴク権兵衛(1)-(15)

センゴク権兵衛(1) (ヤングマガジンコミックス) 作者:宮下英樹 講談社 Amazon 宮下英樹著。仙石権兵衛(秀久)を主人公とするシリーズ第4作。これまでの「成功物語」は、本作11巻からの大名復帰までの過程を描くための布石だったのかもしれない。・・・…

囲碁

図書館で「ヒカルの碁」を借りて長男に読ませてみたら、囲碁に興味をもったようなので、とりあえずオセロを使って9路盤の囲碁を教えてみた。囲碁は将棋と違って概念が分かりにくいのではないかと思ったが、案外理解できたようだ(漫画のおかげか?)。とり…

モオツァルト・無常という事

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫) 作者:秀雄, 小林 新潮社 Amazon 徒然草に関する批評文が読みたくなり、久々に小林秀雄を読んだ。なんだか懐かしい気がしたのは、おそらく氏の文章が大学入試の問題や模試で良く使われていたからだろう。

人生パンク道場

人生パンク道場 (角川文庫) 作者:町田 康 KADOKAWA Amazon 町田康著。私は人生相談の本を好んで読むが、基本的に相談内容にはそれほど差はなく、面白い本になるかどうかはひとえに回答者の力量による。この場合の力量とは、単なる文章力やウィットに富んだコ…

ゴールデンカムイ

[第1話] ゴールデンカムイ - 野田サトル | となりのヤングジャンプ 野田サトル著。名前くらいは知ってはいたが、なんとなく興味がわかずに未読だったこの作品、全話無料公開と聞いて軽い気持ちで読み始めたところあまりの面白さに読むのが止められなくなって…

耳そぎ饅頭

耳そぎ饅頭 (講談社文庫) 作者:町田康 講談社 Amazon 町田 康著。偏屈を自称する著者が、その偏屈さを治すため、これまで遠ざけていた世俗の様々なことを体験するエッセイ集。その意味では、穂村弘の「現実入門―ほんとにみんなこんなことを?」に似ていると言…

神々の山嶺

久しぶりに再読したら、前回とはまた違った感想を抱いた。名作は、何度も読む価値がある。本作は、登山の魅力と怖さを描いた作品でありつつ、同時に山に人生を賭けた人間を深く描き切った作品でもあるから、私のように登山を趣味としない者でも感動するのだ…

センゴク一統記(1) ~(15)

センゴク一統記(1) (ヤングマガジンコミックス) 作者:宮下英樹 講談社 Amazon 宮下英樹著。「センゴク」シリーズを最初から読み直してみると、その壮大さと密度に驚く。著者も、最初からこれほどの長編を企画していたわけではないだろうが・・・。一応主…