雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

NHKラジオ深夜便 絶望名言2

 

 

 

頭木弘樹著。前作が大変心に沁みる一冊だったので、続編も読む。もちろん読んでよかった。著者の視点が私は好きだ。

 

中島敦「あるがまま醜きがままに人生を愛せむと思う他に途なし」

ベートーヴェン「いつかこれを読む人たちよ、あなたがもし不幸であるなら、私を見なさい。あなたと同じひとちの不幸な人間が、あらゆる障害にもかかわらず、それでもなしうるすべてのことをした。そのことになぐさめを見出してほしい。」

 

「なぜ自分は、こんな自分にふさわしくない人生を生きなきゃいけないんだろう?」と思いながら生きている人たち。そういう人たちって、じつは多いと思うんです。

 

こういう、格好悪くてなかなか人前では言えないことを正直に言えることが、著者の偉いところ。だから絶望名言は読者の心に響くのだろう。