雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

映像の世紀バタフライエフェクト(ロシア、イスラエル)

映像の世紀バタフライエフェクト - NHK

 

気骨のある番組を観た。今日はロシア、前回はイスラエル。いずれも紛争中の国家であり、両国とも自身の正義を前面に打ち出して自分より弱い相手を徹底的に叩きのめしている。両国の今の姿を過去の映像を通して説明することで、歴史は繰り返すこと、常に犠牲となるのは多くの市民であること、「殺らなくては殺られる」という発想が永遠の殺戮を生むこと等がしっかり伝わってきた。番組は、戦争より平和を、独裁より民主を、隷属より自由を、というスタンスをしっかり打ち出しており、しかも本日、プーチン大統領の選挙勝利日に放送をぶつけてきたあたり、その気概、覚悟の強さに感服した(映像のリアルさ、人間の持つ底無しの冷酷さと残酷さを考えると、まだ子どもには見せられないかなとは思うが)。

仕事雑感

  • 部下の失敗を指摘するとき、笑ってはいけない。相手は「馬鹿にされた」と感じることだろう(・・・あの人は実際に馬鹿にしていたのかもしれないが)。
  • 失敗した人に対して「あの人はこういう失敗をする人間だ」とレッテルを貼るより、(可能であれば)挽回のチャンスを与える方が断然よい。批評家面していても誰も育たない。
  • 上司の最も大事な仕事は、部下のモチベーションを上げることだろう。自分自身の意思で高められる人はさておき、誰かに後押ししてほしい人の方が多いだろうから。
  • 残念なことに、モチベーションを下げるスキルに長けた人のいかに多いことか(彼らはどこで学んだのだろう・・・?)。
  • もしかしたら、管理職という名前がおかしいのかもしれない。「人を管理する」、「仕事を管理する」という言葉の中に、「判断や決断を行う」または「方向性を指し示す」という概念は入っていないのではないか。
  • 組織に必要なのは、管理者ではなくリーダーだろう。覚悟を決めて判断する、それを自分の言葉で語って道を指し示す、そこに向かって部下のモチベーションを上げる人。

 

訃報:鳥山明

www3.nhk.or.jp

 

小学生から中学生にかけては、毎週月曜日は少年ジャンプ、毎週水曜日はテレビアニメでドラゴンボールを見続けた世代。特に最初のドラゴンボール集め~天下一武道会レッドリボン軍追討~ピッコロ大魔王編あたりまでは最高に面白かった。さすがに人造人間編以降はそこまでのめり込めなかったけれども、とにかく当時の子供なら誰もが知っている漫画作品だった。

 

大人になってからは、いつか自分の子供にドラゴンボールを見せたいと思っていて、いざ見始めた長男は夢中になって何度も何度も読んでいた。やっぱり、世代は関係なく誰が見ても面白いんだな、と実感。

 

同時に鳥山明さんと言えばドラゴンクエストで、味方も敵モンスターも、鳥山さんが描くキャラクターは本当に魅力的だった。漫画とアニメとゲーム、一体どれだけの時間を鳥山明ワールドで過ごしてきたことだろう。尊敬と感謝の気持ちしかない。ご冥福をお祈りします。

尼崎ストロベリー

関東に住む友人がこちらに来るということで、阪神尼崎駅で待ち合わせ。久々とはいえ、30年も友達をしていると再開に大げさな挨拶は不要で、「よお」「おう」という程度。周辺をぶらぶら歩きながら、近況報告。尼崎城って5年前に再建されたのか・・・(ピカピカの新しい城って不思議な感じ)。しかし今日は寒い。チェーン店ではなくご当地ものが食べたいとのことなので、中華料理「淡海」で尼崎あんかけチャンポンを注文。美味い。温かいスープが身に染みる。

尼崎城外観

尼崎あんかけちゃんぽん

 

ところで友人はちゃんぽんを食べに尼崎まで来たわけではなく、芝居を観るためわざわざ新幹線に乗ってきた。それが「尼崎ストロベリー」。原作は成海隼人氏の小説で、それを昨年度に舞台化、今回はその再演とのこと。友人は昨年度鑑賞して、もう一度観たいと思って今回を迎えたそうだ。私の方は舞台演劇を鑑賞するなんておそらく20年振りくらいか?公式サイトによると、『尼崎を舞台に、余命半年のオカンを「笑いのチカラ」で救う為に奔走する高校生のひたむきな姿を描く』とのこと。

 

 

・・・なるほど、これは尼崎まで観に行く価値のある舞台だ。青春群像劇という意味では若い人にも楽しめるだろうし、一方で私達のような中年世代にはあわせて主人公のお母さんの気持ちが刺さる。喜びも悲しみも、まっすぐに心に突き刺さった。めちゃくちゃ笑い、めちゃくちゃ泣いた。人生ままならないことばかりだけど、全部ひっくるめて笑って受け止める(または笑い飛ばす)というテーマは、三谷幸喜氏の名舞台「笑いの大学」とも共通するだろう。演者と観客がひとつの空間で物語と感情を共有できるのは舞台の特徴(強み)だよな、と再認識。

 

 

maidonanews.jp

engekisengen.com

spice.eplus.jp

 

カモナマイハウス

 

 

重松清著。空き家をテーマとした家族物語で、テーマにも興味が持てるし、流れるように話が展開して読みやすい。

 

時折ぐっとくる台詞なんかもあって、そこはさすが重松清だと思ったのだが・・・、ただ、どこかひっかかる、というか、物語全体が心に浸み込んでこない。字面だけ表面的になぞってしまい、登場人物が印象に残らない。なんでだろう、と原因を考えてみたところ、登場人物の言動の多くが、物語の展開上の要請を受けたものであることに気づく。小説なのだから当然のことなのかもしれないが、しかし著者が展開させたいように登場人物を動かしたり語らせている(便利使いしている)ことに気づくと、読者としては白けてしまう。物語は物語であることを読者に悟らせてはいけない。単なる好みの問題かもしれないが、私は明確な自己を持った登場人物が、まるで自らの意思に基づいているかのように好き勝手に動き、発言している小説が好きなのだ。

インフルエンザ

子どもがインフルエンザにかかり、40度近い発熱。すぐに病院で薬を処方してもらい、回復していくが、一週間通学禁止。夫婦で交互に在宅勤務をしてしのぎ、子ども部屋でおとなしく隔離生活を過ごしてもらったおかげで夫婦共に(奇跡的に)感染を免れる。コロナの経験が役に立ったのかなと振り返りつつ、長男が通学できるようになったと思ったら今度は学級閉鎖。よほど蔓延していたということなのだろうが、テレワークもあまり続くと結構しんどいもので、きつい2週間だった。

 

徳永英明

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VOCALIST (通常盤)

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女性の歌限定のカバー集vocalistシリーズは1から6まであって、曲については人によって好みは分かれるだろうが、全般的に徳永英明の魅力をプロデューサー坂本昌之氏が上手く引き出していたと思う。