雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

自分という壁

 

 

大愚 元勝著。和尚さんの講話を聞くような本。すべての内容に納得したわけでもないが(そんなことはあるはずもないので、部分的に納得できたのならそれでよし、ということが前提ではある)、改めて「そうだよな」と感じたのは次のような箇所。

 

あなたが自分のことを大切に思うように、相手もまた自分のことが大切。そのことを認識しておくことができれば、自然と人に対する共感や思いやりが生まれてくることでしょう。自分の「我」だけを優先させず、「自分が相手の立場だったらどう思うか?」を考えてほしいのです。

「こうなってほしい」という欲望は、その人の心が生み出した都合の良い「妄想」にすぎません。他人へのイライラは、「勝手な期待」から生まれる。「他人は自分の思いどおりになどならない」ということを心に留めておきましょう。大前提として、人生は自分の思いどおりになることなどほとんどない

じつは嫉妬に対する処置は至ってシンプル。「他人の喜びに対して、あなたも一緒になって喜んであげること」これが最も効果的です。

憧れと羨みは違う。「羨ましいあの人」と同じ努力が自分にできるかどうか。

漠然とした焦りを感じている場合もあるでしょう。こんな場合は、「自分がなにに焦りを感じているのか?」「なにをいちばん大切にしたいのか?」を明確にし、優先順位を明らかにすること。

「どうにもならないこと」に心を使わないこと。つねに他人への不満ばかり言っている人は、いわば「おいしくないとわかっている食事をずっと食べ続けている」ようなもの

「自分は正しく、相手が間違っている」が苦しみのもと