雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

学力喪失 認知科学による回復への道筋

 

 

今井むつみ著。「言語の本質」「学びとは何か」に続いて手に取った本。

 

算数の分数や割合、時間の問題など、難しいと言われる単元は一体何が難しいのか。難しければ類似の問題をできるまで繰り返したら「分かる」ようになるのか。そうしたことを本書が解きほぐしていく。

 

そして「遊び」を活用しながら学んでいくことを著者は進める。何故なら、本来の学びは楽しいものだから。誰かに教えてもらったことを覚えるものではなく、自分の興味や関心に基づいて自分で学んでいくものだから。学びは子どもだけのものではなく、大人も含めた人間の根本にある力なのだ、ということを再認識。そしてそれは、人間にはできてAIにはどうしてもできないことなのだ。

 

やはり今井先生は良い。納得感があり、毎回深い学びがある。