最近読んだ本からメモ。
『いま私たちが考えるべきこと』(橋本治)
この世には、私がいて、他人がいる。
私のまわりには、他人がいる。
その関係は、決して固定されない。
「答」はどこにも用意されておらず、従って、
その都度、「私たち」が作っていかなければならない。
ただし、「私たち」とは「自分の延長枠」でも「自分の所属」でも無い。
―今の私にとっての最も中心的なテーマを扱っていて、
静かに、しかし深く揺さぶられた本でした。
山頭火自身が書いた句を前にすると、
明朝体による説明が霞んで見えた。
素晴らしい句だ、と感じるよりも、
とても切なくて、悲しくなる句ばかりだった。