- 作者: 中村浩
- 出版社/メーカー: 社会思想社
- 発売日: 1972/09
- メディア: 文庫
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中村浩著。世界旅行記でもあり、科学書でもあり、社会思想の本でもあり、そして生き方指南書でもある。大変に面白かった。
著者の語学力、教養の深さ、胆力、いずれもあきれるほどにすごい。40年以上前に書かれた本であり、内容の古さは否めないが、こういう人がいるんだなという驚きは時代と関係ない。やはり旧帝大はレベルが違う。アメリカの砂漠で3カ月生き抜くことのできる学者が、果たして他にいるだろうか?
人間という動物はだいたい馬鹿で、その馬鹿に属することはたいした恥ではない、とわたしは思っている。(中略)人間は馬鹿に徹すれば人生のみちが開ける