- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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なんだこりゃ、とつぶやきつつも面白い。訳が分からない、にもかかわらず読み続けてしまうのは何故かと考えてみれば、理由のひとつは文体が好きだから、ということになるだろうか。会話においても、話し手の評価を決める主要因は、話の内容よりも顔の表情や仕草および声の調子などだと言われるわけで。しかし、町田康の面白さは文体だけによるものでもない。じゃあなんだ、と言われると良く分からないのだが。自分も他人も冷たく笑い飛ばしている、そんなところだろうか。