- 作者: 山際素男
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2000/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
これまでの人間の歴史において、差別は人種的にも文化的にも社会システム的にも存在してきたし、今も根強く残っている。それは勿論日本も例外では無い。「内政干渉と言われようが、差別は許されるべきではない」とインドを強く批判することも可能だろうが、・・・。どこの国も、人様の差別を批判できる身ではないし、他者が批判して簡単に変わるような代物であるわけもなく。経済の発展に伴い、格差は残りつつも全体的な生活レベルが上がることが、宗教的(文化的)な差別構造を変えることに繋がると良いのだが。
不可触民を「ハリジャン(神の子)」と呼び、彼らの地位を引き上げたはずのガンディーが批判的に描かれるくだりは新鮮だった。曰く、カースト制度が残る限り、カーストの枠外に位置づけられた者が救われることは無い、とのこと。彼のしたこと自体は必ずしも間違っているわけではないが、根底の部分で方向性を誤っているのだという見方は、ガンディーの偉人伝を読んだくらいしか知識の無い私には驚きであった。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03/30
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 199回
- この商品を含むブログ (308件) を見る
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/03/30
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (121件) を見る
今は香港もマカオもすっかり変わってしまったのだろうか。マカオでの大小博打の話がとても気に入ったので、一度行ってみたくなったのだが、国が変わり、10年も経てば人も風景も変わってしまうのだろうな。