雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

妬みかもしれないしそうではないのかもしれない

官僚日記さん(http://d.hatena.ne.jp/kanryo/20030826)で、
天下りについて語られている。
曰く、組織維持の為、公務員数抑制の為、民間との癒着を防ぐためには
特殊法人公益法人等への天下りは仕方ない制度だ、とのこと。
大筋としては納得のいくところだが、ひとつ分からない点がある。


それは、
>2.公務員の人件費を抑制するため、
ここだ。
特殊法人公益法人への天下りが、何故公務員の人件費の節減に
なるのだろうか。
一般会計にしろ、特別会計にしろ、結局賃金の出所はひとつ(国家予算)
なのであれば、実質的な人件費は変わらないのではないか?
本人が語るとおり、
>国から委託費や補助金の形でお金をもらっている特殊法人公益法人
に天下るならば、結局公務員の人件費の額は同じなのではないか。
それとも中央省庁から天下って法人の幹部になると給料が下がる、という
データがあるのだろうか?


むしろ、人件費の分散により議会等のチェックが困難になるとか、
天下り先が複数になるにつれて「転職」時の退職金が必要になったりして
(公務員の配置変えには当然経費はかからない)、デメリットが多分に
あるように思うのだが如何か。




ちなみに、先ほどのサイトの違う日(http://d.hatena.ne.jp/kanryo/20030723
の話だが、天下りにおける「給料後払い論」はあまり認めたくないところだ。
原則論から言えば、後払いなんていうのは労働者の賃金と立場を危うくしている
だけなのであり、優秀な官僚の賃金は現在の倍あってもよいと私は考えている。

・・・が、おそらくそのようなことは現実的に考えて無理なことであろうから、
給料後払い論を認めざるをえない、といったところか。




結局、私は天下りに反対しているわけでもなく、対案を出すでもなく、
ただだらだらと述べているだけなのだ。
・・・ん、意味の無い駄文だったな。失礼。




ダラダラついでにもうひとダラ。
天下りした後の官僚さんって、どういう気持ちで働くのだろう。
それまで20年間ほど激務と薄給に耐えて頑張ってきたのに、その仕事から
離れてやっていけるのだろうか。辛い物事に耐えられるのは、何か代償が
あるからであり、この場合は仕事の意義であったり、「面白さ」であったり
するのだろう。彼らはそうしたものを天下りによって失うのである。
人は誰もが環境の変化に適応できるわけではなかろう。私の想像にしか
過ぎないのだが、天下った後の労働者生活を送るのが困難な人も、
結構いるのではないだろうか。特に、一貫性や整合性を様々な場面で求めて
しまう人達は、人生全体の流れをどう考えて生きていくのだろうか。
どんな環境でも頑張れる、ただ目の前の課題に淡々と取り組むのさ、
なんて強い人間ばかりじゃないよね。