雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

近所のまずいラーメン屋

 1年前の開店時に食べて以来、一度も行っていなかったお店。近くを通ったときに店内の様子を見るが、常に空席率が90%超という不思議な店だ。何が不思議って潰れないのが不可思議なわけで。店の客が少ないことについては、ラーメンの味と店の雰囲気から考えて別に不思議ではないのだ。


 1日あたりの来客数は、平均すると30人くらいではなかろうか。客単価を800円とすると、一ヶ月の売上げは30×800×30=720,000円/月、となる。一ヶ月あたりの材料費を180,000円*1、水光熱費を含めた店の賃料を250,000円、合計430,000円/月。広告費や諸経費を0円とし、家族経営でバイト等人件費もかからないと仮定して、収益は290,000円。一見、何とか生活出来そうにも思えるが、問題は初期投資が相当かかっているということだ。明らかに脱サラで始めたと思われるラーメン屋。開業資金は1000万くらいだろうか。これではいつまでたっても退職金が回収できない。大丈夫だろうか。


 などと、1度しか行ったことのない客が、素人計算をしても仕方ないのであるが、何となく心配になっていたこともあり、潰れる前にもう一度食べてみるかと再挑戦。・・・何たることだ。味が開店時より落ちているではないか!大将、あんたはこの1年間何をやっていたんだ、サイドメニューを増やすよりラーメンを旨くしろよ、と怒りがこみ上げるとんこつスープ。もう二度と来るかこんな店、と思いながら料金を払い、店を後にした。何となくもう一度行ってしまうような気もしないでもないが、もしかしたら近いうちに潰れてしまうかもしれない。不思議な店だ。

*1:一食あたり200円としてみた。参考にしたのはhttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/24761