雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

関宿

 新名神高速道路亀山ICで降りて国道1号線に乗ると、すぐに関に着いた。関宿は東海道47番目の宿場で、古い町並みが残されていることから、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。数百年前の日本人が見た景色と、おそらくほとんど変わらない風景がそこにあった。国土が焦土と化した敗戦国においては、関宿のようなところは希少価値が高い。


 上下左右に、ゆるやかなうねりがある街道沿いは歩いているだけで楽しい。派手な土産屋が連なることもなく、遺跡のようにただ放置されているわけでもなく、今も住居として大切に手入れされている家並みには、とても穏やかな風情があった。