雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

モノを捨てるということ

 この3連休は、炊事洗濯、掃除に衣替えと、家事に時間を費やした。あとは紅葉の時期なのでどこに行こうかとネットばかり見ていた*1


 さて、衣替えである。この時期になると、いかに不要なモノに囲まれて暮らしていることか、と思い知らされることになる。結果、過去の無駄な買い物を反省しつつ、シンプルな生活を送るために、出来るだけ衣類を捨てるように努めている。


 しかし、今回はある上着が捨てられなかった。長年着続けたのでヨレヨレになっており、袖が伸びてサイズも合わず、おそらく今後着ることはほとんど無いと思われるのだが、あまりに愛用し続けてきたのですっかり思い出が染み付いてしまっているのだ。この服を見るだけで昔の記憶が蘇る。それはもう、恐ろしいほど鮮明に。


 捨てられなかった。記憶に留めたいのであれば、写真を撮れば良いのかと思って撮影してみたが、やはり捨てられなかった。勿体無い、ということではない。これを捨てるには、私自身に何か乗り越えなくてはならない壁があるような気がしたのだ。いや、やはり単に愛着が深すぎるというだけのことかもしれない。それによくよく見なおしてみれば、結構良い服じゃないか。部屋着にすれば十分使えるわけだし。


 そんなわけで、今年の衣替えはあまり捨てられなかった。我ながら感傷的に過ぎると思うけれども。

*1:「混雑を避ける」ということが何より大切だと思うが、やはり良いところに人は集まるわけで。どこに行こうかな。