―――今の仕事は辞めなくてはならない。
この強迫観念がますます強くなってきた。
たとえ理不尽なものでも、従わなければならない命令。
報酬は感謝ではなく、労働対価としての金であるという現実。
無責任で、身勝手な、他人の足を引っ張るばかりの人々。
朝起きて、行きたくないと思いながら電車に乗る通勤時間。
もう、たくさんだ。
ふと思った。
今の私は、まるでフリーターのようなのだ。
生きるためにとりあえず働き、職種を次々と変え、仕事に情熱を持たず、
まだ将来が見えていない。そして、「いつか自分に合った、もしくは自分の
希望する仕事がしたい」と思っている。
成長しなければならない、そう思ってはいるんだ。
このままじゃいけない、そう思ってはいるんだ。
目標を達成するには、「力」がいる。
私の好きなことは、ひとりでぼんやりとすること。
来世はサボテンに転生して、メキシコあたりで過ごしたいものだ。