雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

責任について


 以前、極東ブログで一喝されたことがあるが、懲りずに(反省はしたつもり)
述べる。人間には時間を戻すことはできない。よって、一度起きてしまった出
来事を取り消す、という意味の「責任」は取りようがない。懲役や死刑や賠償は
責任の代替に過ぎない。責任っていうのは、もっと地道なものだ、きっと。
取り返しのつかないことについての責任を取るのではなく、そういったことが
起きないように/起こさないように行動するという責任を我々はすでに負って
いるのだ。



 何故こんなことをぐじぐじと考えたか。私は、「責任をとって辞任する」という
考えが腑に落ちないのだ。経営不振、混乱を起こした、不祥事、迷惑をかけた、
なんでもいいがその「責任を取って職を辞する」とはどういうことなのか。
それらの場合に必要なことは「問題の解決」であり、損害の賠償であるはずだ。
誰かさんが辞めたところで何も改善されはしないではないか。貴方が「職」につ
いたのはなぜか考えてみれば分かるはずだが、上記のような事態を起こさないこ
と、それがあなたの責任であったはずだ。そしてそうした事態を起こした今、す
でにあなたは責任を果たせなかったのだ。そしてそれはつまり、貴方はその「職」
に任ぜられる資格を失っているということだ。


結論:失敗の責任をとって辞任するのではない。単に貴方では力不足でその
職の責任をとることが出来ないから辞めなければならないだけだ。




 ま、世間知らずの物言いかな、とは自分でも思っている。
どうでもいい細かいことなのだろうな、とも思う。