雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

青天を衝け

ついに最終回。寂しいけれど、どんな物語もいつかは終わる。第1回から通して視聴して、どの回も素晴らしく、見応えがあるドラマだった。この大河ドラマを妻と一緒に最後まで見続けたのは、後ほど振り返って良い思い出になる気がする。以下、感謝の気持ちを込めて良かった点を列挙する。

 

  • 主人公渋沢栄一という人物を良く知らなかったから興味が持てた
  • 江戸時代末期から明治時代という激動の時代であり、ドラマの展開が面白かった
  • 社会全体の話と栄一個人の周囲の話がバランスよく混ざっていた
  • 吉沢亮さんがまっすぐでエネルギッシュな栄一を上手に演じきっていた。活舌が良いので長台詞も聞いていて心地よかった。
  • 家族役が皆良かった。父と母の愛情も胸を打ったが、何より千代(橋本愛)は最高だった(微笑みながら「へえ」と言うのが素敵だった)。
  • 主人公以外も、良い俳優ばかりだった。ドラマ前半の殊勲賞は、なんといっても平岡円四郎(堤真一)に尽きる。表情、台詞まわし、何から何まで最高の芝居だった。
  • 明治維新以降も、激動の時代ならではの群像劇が見られて面白かった。次から次に癖のある登場人物が現れて退屈しなかった。特に印象的だったのは大隈重信(明治政府で働くよう口説くシーン)、岩倉具視(絶命シーン)、三野村利左衛門(衝突しながらも懐に入ってしまう人柄)、岩崎弥太郎(絶命シーン)。きっと、明治時代はこういう個性の強い人達が作り上げたのだろう。