雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

もうあかんわ日記

 

 

 

岸田奈美著。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」に続いて読む。著者が自らの悲惨な状況を喜劇として書けるのは、自分を客観視できているからであり、同時に笑いの効能を信じているから。人間の強さにも色々あるもので、何が来ようが弾き返す強さもあるだろうが、困難に打たれても折れることなくしなれるだけしなったり、懐深く受け止めて吸収してしまう強さもあるのだと思う(おそらく、そこには愛が必要なのだろうが)。

 

最近は色々と無理がたたって体調不良のようで心配だが、読者としては、著者が書く本を読むのは楽しみであり、元気の素でもある。とりあえずは、次作「傘のさし方がわからない」を読むのを楽しみにして。