雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

カササギ殺人事件

 

 

  

 

 

アンソニーホロヴィッツ著、山田 蘭訳。推理小説の中に推理小説が丸々一本入り、本と現実が入り混じりながら全容が明らかになっていくという、複雑な構成だが、めちゃくちゃに面白い。著者は構想から発刊まで15年かけたとの話だが、よくもこんな本が書けたものだ。

 

作中、主人公の発言を通して、著者のミステリーへの愛が描かれている場面があり、共感できた。「真実を追求する物語」であること、「読者が探偵と一緒の目線に立って推理していくこと」がミステリーの楽しみとのこと。