雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

顔ニモマケズ ―どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語

 

 

水野敬也著。障害等のため顔に目立つ特徴のある9人へのインタビューを通じて、悩みを乗り越える方法、そして人生との向き合い方について語ってもらう書。まずは、勇気をもって本書に登場された方々に敬意を払いたい。

 

おそらくは皆さん、語れないレベルで苦しかった過去があったかと思うが、そこは基本あっさりと書かれている。思い出したくもない話もあるのだろう。それでも、今、自分の置かれている状況を受け入れ(折り合いをつけて)、懸命に今を生きていることが伝わってくる。

 

複数の方が「他人が自分を見て、驚いたり気持ち悪いと感じることは仕方ないこと」と語っているが、それを「仕方ないこと」と言えるまでにどれだけ長い時間がかかったことだろう。他人がどう感じるかは、自分では何ともならないこと。自分はただ、今の自分にできることをやるだけ。信念をもって生きる人は皆強い。