雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

夏夜の散歩

 清少納言は「枕草子」にこう書いた。春はあけぼの、夏は夜。

 

 夏の夜は、気持ちいい。シャワーを浴びてさっぱりした後で、外をぶらぶらと散歩してみる。昼に比べれば涼しいが、他の季節と異なり、夜に外に出ても寒くない。少し湿った空気が肌を包む。ひんやりした湿り気が、汗を流したあとの素肌に心地よい。

 

 何も考えないようにして、どこへ向かうでもなく15分ほど徘徊する。日常を離れ、束の間の自由を感じる。夏の夜の散歩は、運動のために行うというよりも、心の休息のための習慣のひとつだ。自分が生きていることを実感できる。

 

 朝を迎えるのがつらい季節だが、夜は毎日やって来る。明るすぎる夜は興覚めするので、薄暗い位が散歩には丁度良い。明日は晴れてほしいものだ。