雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

孤独の発明

孤独の発明 (新潮文庫)

孤独の発明 (新潮文庫)

 ポールオースター著、柴田元幸訳。「見えない人間の肖像」と「記憶の書」の二部構成になっている。オースターの作品を読んでいると、自分の気持ちの底の方にあって、普段は気にすることもないし人前には決して出さない記憶の固まりを、すっと目の前に手渡されたような気持ちになる。父親に対する記憶や子どもに対する想いなど、とても切ない感情に包まれながら読んだ。