- 作者: 吉村和敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/10/09
- メディア: 単行本
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吉村和敏著。フランス各地の美しい村々を、写真とコラムで紹介する写真集である。いずれの村もが大変美しくて風格があり、是非行ってみたいと思うものの、個人旅行ではとても行けないような不便なところにある村が多く、この写真集に注いだ氏の時間と労力はものすごいものがあるだろう。写真をパラパラと観ているだけでもため息がでるほど美しい。ただし、講談社が如何なるつもりかは分からないが装丁が大変粗く、本がバラバラになっていってしまうことが大変に残念。
歴史が息づいており、統一感があり、自然景観が豊かで、そこに住まう人たちの日頃の生き方が街に現れていた。ワイン文化のおかげで葡萄畑が維持出来ていることが、その景観の美しさを担保しているのだろうが、日本でここまで文化水準を高く守っている村がどれほどあるのだろうか、と思うと覚束ない。木の国と石の国、という違いもあるのだろうが・・・。いつか行ってみたいなあ。