雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

127時間

127 Hours

127 Hours

 ダニー・ボイル監督。その事実としての物語にも、また映画作品としても圧倒された。冒頭および最後に展開される音楽と映像の洪水はいつものダニー・ボイル節として、この映画の特徴は、ほぼずっと主人公が動かない(動けない)ことであり、良くもこれほど難しい題材をここまで仕上げたものだと思う。主人公アーロン・ラルストン役のジェームズ・フランコも素晴らしい。絶望と希望(根性?)、孤独と狂騒との対比を通して、ギリギリの局面に追い詰められた人間の生命力が隠されることなく描かれている。