雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

心が雨漏りする日には

心が雨漏りする日には

心が雨漏りする日には

 中島らもが、生涯を通じて躁鬱症やアル中とどう付き合ってきたか、悲惨ながらも何故か楽しく書かれた本。なぜ笑えるかと考えれば、それはつまりらもさんが自分のことを突き放して客観的に描くことができるからだ。高槻迷子事件のくだりは爆笑悶絶した。


 印象的だったのは、らもさんが広告会社で働いていたときの話。仕事をしたいのにすべき仕事が無かったことが鬱の引き金になったそうで、責任感の強い人ほど鬱になりやすい、ということが象徴的に語られていたと思う。