雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

国家と社会と世間と個人

 こうした事項について何冊か参考になる本を読んで、次のような漠然とした思いつきを整理したいところ。

  • 対人関係に気を配ったり世間体を気にする一方で公共性や遵法心に乏しい人と、その「逆」の人はどちらの方が多いんだろうか。
  • 日本でスリや置き引きが少ないことを指して「治安が良い」という場合、これは国民の遵法精神が高いことの現われのように見えるが、それは必ずしも国家や社会に対する公共的な志向が高いことを意味するわけではないだろう。
  • おそらく、その場合に守られているのは刑法では無く、倫理なのだ。
  • もしそうだとすると、スリをしない個人にとっての「公共」とは、国家ではなくて世間なのだろう。
  • 現在の日本の仕組みを維持する基盤は、愛国心でも法システムでもなく、狭い個人関係や会社や学校、つまり「世間」の論理なのかもしれない。