雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

賭博者

賭博者 (新潮文庫)

賭博者 (新潮文庫)


 ギャンブルとは、第1に愚か者がすることであり、第2に理性と財産と人生を失わせる危険を持つことであり、第3に論理も勝利の法則も存在せず、そして第4に最高に面白いことなのである。


 登場人物のおばあさんについての記述は、これはもうドストエフスキー本人がギャンブル狂でなければ書けないものだ。読んでいて、自分の過去の体験を思い出しながら苦笑いせざるをえない。勝利の喜びには中毒性があり、耐性もあれば禁断症状もあるのだ。そして気付いたときにはすってんてん、と。それでも止められないとは、これが病気でなくて何だというのか。


 どの道ギャンブルと無縁の人生を送れるわけも無く、むしろ私などは間違いなくギャンブルに嵌ってしまっている人間なのだから、せいぜい「割の良い」博打を探すことに努めるくらいはしようか、と考えている。