雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

大晦日

 一年最後の日。そのせいか、死ぬことについてふと思う。もしかしたら、明日には死ぬのかもしれない、何も根拠はないが、ふとそう思う。


 昔なら、死を考えるのは死にたいと思うときだったが、今は少し違う。「このままでは死にたくない」、「明日死ぬのでは、あまりにも無念だ」と、そう思う。


 それでも、死は気付かぬ内にやってくる。そして死を目の前に仮定するとき、これまでの全ての事柄に対して「これでいいのか」と考えざるを得ない。非日常における感情を日常の価値観に置き換えるのは、人生に対して誠実な態度では無いし、おそらく間違った考え方なのだろうけれど、それでも死を目前に想定すると私の考えは次々にひっくり返ってしまうのだ。そういう意味で、後悔の無い人生というやつは、もしかしたら人間には手に入らないものなのかもしれない。


 「色々あったこの一年」がたった24時間後には「めでたい新年」になってしまうことは、安易な気もするけれど、そうした安易な切り替えで救われる部分があるのも事実かな。よく分からない。来年は良い一年であればいいな、とは思うけど。


 どうぞ皆様、良いお年をお迎えください。