子どもがインフルエンザにかかり、40度近い発熱。すぐに病院で薬を処方してもらい、回復していくが、一週間通学禁止。夫婦で交互に在宅勤務をしてしのぎ、子ども部屋でおとなしく隔離生活を過ごしてもらったおかげで夫婦共に(奇跡的に)感染を免れる。コロナの経験が役に立ったのかなと振り返りつつ、長男が通学できるようになったと思ったら今度は学級閉鎖。よほど蔓延していたということなのだろうが、テレワークもあまり続くと結構しんどいもので、きつい2週間だった。
週末縄文人著。ものすごく面白い。自ら縄文時代に戻って土器から竪穴式住居まで作ってみよう、という発想が素晴らしい。そして数々の失敗を乗り越えるふたりの友情は更に素晴らしい。読書を通じて、人間が文明を発展させてきた長い歴史を追体験できる(これを自分でやるのはものすごく大変で骨が折れることだろう)。
火を起こすことひとつをとっても、ライターやマッチや虫眼鏡が無ければ私にはできない。それを著者はいちから全部自分たちでやってみる。何度も何度も失敗しながら工夫して、ついに成功した時の様子は感動的である。その他にも、縄、斧、土器など、歴史の授業で資料集でしか見ないような(現代から見ると大したことなさそうな)原始的な道具類が、いかに長い歴史をかけて知恵と工夫により生み出されたか、ということが想像できた。
特に印象に残ったのは竪穴式住居づくりで、家を作るということの大変さ、できあがったときの喜び、そこで暮らすことの幸福感が伝わってきた。もともとは著者はyoutubeで動画配信をしてきたようで、読後に動画も観てみたところ、どれも大変面白かった。
枡野浩一著。スゴ本の方のブログで紹介されていて手に取った本(感謝!)。たった31音の句なのに、どうしてここまで心を揺さぶられるのだろう。それはきっと、何かしら読み手の枡野さんと私との間で共有できる悲しみや喜びがあるからで、それぞれ個々の人生を送りながらも共通点があることの奇跡。355首の収録作から、特に印象に残ったのは次の10首。