雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

落とし物に日本を感じる年の瀬の頃

昨日は忘年会。楽しくお酒を飲めたのは良かったが、支払時に財布が無いことに気が付いて焦る。大いに焦る。友人が立て替えてくれたのはよいが、一体どこで落としたのか?職場か、いや、飲み会直前に寄ったスーパーマーケットだ。しかしもう閉店の時間。その日は仕方なく帰宅し、翌朝に取りに行く。

 

・・・なかったらどうしよう。年を越せないぞ、これは。と、ドキドキしながら店員さんに伺ったら、「えーと、御自身を証明できるものは何かありますか?」と聞かれる。その質問が出るということは、財布の落とし物はきっと届いているのだろうが、カード類はすべてその財布の中にある。これは困った。自分が自分であることを証明できない。とりあえず、名刺やスマホのメール、自宅住所を示す連絡帳など、必死に見せて納得していただき、財布を受け取る。よかった・・・。財布を落としたのに盗られないことに、ここが日本であることを実感する(今年は財布のほか、ICOCAカードを紛失したが、無事に戻ってきて驚いた)。

 

本当はプラスマイナスゼロなのだが、何やら得したような気分になって帰宅。その勢いで大掃除を始める。トイレ、風呂、排水口、換気扇、窓、網戸と一気に仕上げる。掃除しながら大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の総集編を観る。・・・総集編は時系列にドラマが進むだけで、あまり面白くない。というか、この素材をあそこまで面白いものに仕立て上げたのが三谷幸喜のすごさ、ということか。

小説の惑星 ノーザンブルーベリー篇

 

 

伊坂幸太郎編の短編小説詰め合わせ。個人的に気に入ったのは、以下の4作品。

 

特に「ヘルメット・オブ・アイアン」は最高だった。直前に芥川龍之介の「杜子春」を掲載してくれているので、先にそれを読んでからこの作品を読むと、その面白さを堪能することができる。

苦役列車

 

 

西村賢太著。著者のことは、亡くなるまでほとんど存じ上げなかった。その後、様々な記事を読むたびに興味が湧いてきて、一度読んでみようと手に取ったのが本書である。

 

私は、著者の人間性が前面に出ている作品が好きだ。アクが強くて、その人にしか書けない内容がはっきりと感じ取れる本が良い。そういう意味では、本書は好みではある。ただし同時に、そのような作品は読むと脳と心が疲れてしまう。本書も同様で、読後は疲れた。なにせ、主人公が最悪なやつだし。こんな男には共感できない、と思いつつ、それでも心の片隅で、「これが人間というものだ」という気持ちを捨てることができなかった。

 

暗殺教室(1)~(21)

 

 

松井優征著。漫画の名作を子どもと一緒に全巻通して読もうシリーズ(前回はヒカルの碁)。マッハ30の速度を操る元暗殺者の教師と、その暗殺を政府から託された生徒の話、とまとめると意味が分からないが、ともかく全体的に面白かった。人を育てるということ、(手段を選ばず)標的を殺るということ、人をよく見るということ、これら3つの要素にギャグ要素も織り交ぜて、笑って泣ける物語となっている。長男も笑いながら最後には感動していたようだ。

 

神戸サウナ&スパ

 

さわら丼

今日は、一年前のこの記事とほぼ同様の行程をたどった。昼食に、岡山駅で「吾妻寿司」のさわら丼を買って新幹線で食べ、土産に「廣榮堂」のきびだんごを買う。

新神戸駅で降りて、サウナに入る。前回は神戸クアハウスだったが、今回は「神戸サウナ&スパ」。関西サウナ店で最も有名な施設のひとつだと思うが、今回が初体験。入館料2900円は高いが、天然温泉あり、多種多様なサウナあり(特に最近リニューアルされたフィンランドサウナは暗くて静かでヴィヒタもあって最高だった。)と、贅沢な施設だった*1。勢いあまってマッサージまで頼んでしまった。しかも大丸で「ツマガリ」の焼き菓子を購入と、今日一日でひどく散財してしまった。

*1:それでもクアハウスの方が好みかな。あの水風呂は唯一無二の魅力がある。

鎌倉殿の13人(最終話)

最終話、そしてその前話と、いずれも素晴らしかった。前話は、朝廷との戦に向けた政子の演説シーンに感動し、義時と泰時の対面シーンに涙を流し、もしかしたらハッピーエンドもあり得るかと期待させつつ、最終話はこれまでの伏線をすべて回収するかたちで衝撃のラストを迎える。

 

・なぜか突然文覚が登場。しかも上皇の頭を齧るというフリーダムさ。

・運慶が作った異形の像。義時の心を写し取ったような、その禍々しさ。

・「女子は皆茸が好きだと言ったな。あれは嘘だ」と平六に言われたときの義時の顔。あれはドラマ前半の小四郎の顔だった。「完全に人が変わってしまった」と思われていた義時だが、物語の最後にもう一度小四郎に会わせてくれた。小栗旬さん、すごい。

・義時が過去を振り返りながら、これまでに亡くなった(そのほとんどを殺めてきた)13人の名前を挙げる。この自らの発言が過去の嘘をあぶりだしてしまい、そして最後の報いを受ける。政子が義時を殺した、というと正確ではないが、とどめを刺されたというか、見殺しにされたというか。この終わり方で良かったと思うし、これしかない終わり方だった。

 

 

私が見た中では、最高の大河ドラマだった。三谷幸喜脚本大河ドラマ新選組!」や「真田丸」と比べても圧倒的に面白かった。昨年の「青天を衝け」も素晴らしかったので、二年連続で毎週日曜日の夜が楽しみだったのだが、このロスは大きい。日曜日の夜に楽しみがないと、月曜日に立ち向かえないではないか。で、次の大河ドラマは・・・うーん、見るかなあ・・・。

 

 

news.yahoo.co.jp

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EGO-WRAPPIN’

 

ベストラッピン 1996-2008

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ROUTE 20 HIT THE ROAD

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EGO-WRAPPIN’のベスト盤。オリジナリティ溢れる、様々な音楽を作り出す彼らだが、その良さが最も現れるのがjazzyな曲だ。物語性のある曲調と多様な楽器の音色、そして中納良恵さんの、力強くて聴く人の心の琴線に響く歌声。どれも素敵な曲ばかりだが、特に気に入った曲は次のとおり。

 

  • 色彩のブルース
  • くちばしにチェリー
  • 雨のdubism
  • 水中の光
  • かつて..。
  • あしながのサルヴァドール
  • love scene
  • Mother Ship
  • 異邦人(カバー曲)
  • Move on up(カバー曲)