雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

10年に一度の最強寒波

「すごい寒波がくる」というニュースは見ていたが、まさかここまで酷い目に会うとは・・・。

 

昼過ぎから外はものすごい吹雪で、窓から見る景色は真っ白。見る見る積雪していく様子に、今日は早く帰ろうと思っていたのだが、定時を迎えた後、しばらくすると同僚から電車が遅延で今は激込みという連絡をもらい、それなら仕事をもう少し進めておこうとしたのが間違いだった。

 

仕事が終わって帰ろうとしたら、駅の改札にひとだかりができている。嫌な予感は的中し、運転見合わせで復旧の見通しが立っていないとのこと。「しばらく待とうかな」とも思ったが、外は雪が降り続いており、止む気配はない。もしこのまま待っても復旧しなかったら・・・と思い、方針を変更して動いている別路線に乗ることに。

 

ところがその電車も大幅遅延。ホームで震えながら1時間待ち(めちゃくちゃ寒かった・・・)、ようやく乗車。終点で下車したが、まだまだ家までは遠い。しかしバスは休止でタクシーにはすごい行列。グーグルマップで検索し、覚悟を決めて歩くことにする。

 

雪は止まず、暗いし寒いし積雪のため歩きにくい。しかし他に帰る方法はないので仕方ない。とにかく歩く。これは八甲田山。頭の中で流れるのは中島みゆきの「地上の星」。どこか店内で座って暖かい食べ物が食べたい。しかしどこも閉店している。疲労と寒さと空腹に耐えかねて彷徨い、遠い先に灯りが見えた。「なか卯」だ。きつねうどんを注文する。・・・生き返った。なか卯のうどんってこんなに美味しかったっけ?と驚きつつ、感謝に震えながらうどんをすする。ありがたい。

 

気合を入れ直して、再び雪空の下を歩く。落ち着いて見回してみると、誰もいない街、音もなくしんしんと降り積もる雪、暗闇の中白い雪がとてもきれいで、これはこれで貴重な景色だと感じた。1時間半ほど歩いて、ようやく帰宅、生還。今日の歩数は15,698歩だった。家の風呂は最高の一言。

 

テレビをつけたら、今もまだ電車は運転見合わせのままで、結局復旧しなかったようだ。電車が時間通りに動くということのありがたさを思い知らされた一日だった。これもまた、失って初めて分かるありがたさなのかもしれない。