雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

老いる意味

 

 

森村誠一著。88歳の著者が老いることの意味を考え、実際にどのように日々暮らしているかを記すエッセイ。あくまでサンプル数N=1なので、これだけで老いを理解しようとするのは間違いだろうが、年を経ることのつらさと楽しさが少し分かる。そのうえで、著者が過去に拘泥せず、また未来への不安に押しつぶされず、現実を受け止めてあくまで「今」を生きようとしている姿勢には感心した。「いつだって、今が一番若い」という真理は、0歳でも88歳でも変わらないのだ。