雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

思考の整理学

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 

外山滋比古著。先日、著者が亡くなったという訃報に接し、これが最後の機会かもしれないと思い、手に取ったもの。読後の感想としては、もっと早くに読むべきであった、というもの。1983年に書かれた、ということは今から約40年前。覚えるばかりではなく考える(創造する)ことの重要性を説き、睡眠時に記憶や思考が整理される効能を説明し、忘れる(捨てる)ことの積極的な意義を取り上げ、学際的に(「外」に向かって)取り組むことの重要性を伝えてくれる。これほどに、「先」を見通していた人がいたのだな。