雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

赤めだか

赤めだか

赤めだか

 立川談春著。前座落語家の修行生活や落語の本質論、そして立川談志という人の凄さを知ることが出来る本。論理的にして破天荒、短気なくせに器が大きく愛情深い、なるほど談志とはこういう人だったのか。ユーモアの溢れる語り口は、さすが落語家というところ。読みやすくて面白い。ただ、「落語とは、人の業の肯定である」という談志哲学にのっとるならば、談春師匠は他の前座連中のことを書くよりも、自らの博打遍歴を語るべきだったようにも思われる。