現役映画監督としては世界一好きな監督、エミール・クストリッツァの新作。パパは、出張中!、アンダーグラウンド、黒猫・白猫、SUPER8に続いて5作品目。シリーズ物を除けば、同一監督の作品を追い続けて見るなんて黒澤明以来だ。
アンダーグラウンドと黒猫・白猫が好きな人なら、きっと楽しめる映画だと思う。何が好きって、言葉で形容し難いんだけど、やたらと湧き出る暴力的なエネルギー感というか、喜びと悲しみのカオス状態の中に溢れる力強さというか。んー、自分でも何を言っているのやら(w。派手な女性をはべらせながら銃を撃ちまくり、線路に麻薬を並べて吸い続けるシーンなんかは典型的にして、この監督にしか描けないシーンだと思う。あと、この監督は楽団と動物(特にガチョウと猫?)が好きなんだよね。どうやって撮影したんだろう、と不思議に思う場面が多い。
どうも好きな監督の作品には好意的な感想しか浮かばないな。ストーリーとか設定とか、詳細な部分はどうでも良くなってしまうので、私にとっては批判することがあまり無いのだろう。と、ここまで書いて、クストリッツァつながりの友人はこの映画観たことあるのかな、と思ってこせき君の日記を見てみたら、すでに鑑賞済みであった*1。彼もまた、クストリッツァ作品の評価点数は他の監督の作品よりも甘いのだろうな、と思った。
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