雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

カフェ

巴里滞在時、朝は毎日同じカフェで朝食を取った。ホテルから少し歩いたところ
にある、お洒落ではないけれど親しみやすいカフェ。扉を通ると店員のおっちゃん
がいつも笑顔で迎えてくれた。 Bonjour! 店員は飲み物を入れてくれるひげ
のマリオ(仮名)と、サンドイッチを作ってくれる小太りのゴルビー(仮名)。



当初は、仏蘭西のカフェ文化を楽しむべく様々なお店に行こうと考えていたのだ
けれど、すっかりこの店が気に入ってしまい、結局毎朝通ってしまった。私はク
ロワッサンと手作りオレンジジュース、彼女はカマンベールとハムのサンドイッチ
とカフェ・オ・レがお気に入りだった。でも、やはり印象に強く残ったのは店の雰
囲気かな。旅行者が落ち着ける店というものは有難いもので、派手さや違和感と
無縁な内装に使い込まれた道具、そして店員の親しみやすい態度と笑顔。朝
目が覚めてホテルを出てからこのカフェに行く道のりがいつも楽しみだった。



少し驚いたのは、2日目以降、少しメニューを変えて注文したら、(昨日頼んで
いた)○○はいらないのかい、なんて聞いてきたこと。いつも常連ばかりであろう
地域密着店に観光客丸出しの日本人が来たから印象に残っていたのだろうか。
でも、こんなささやかなやりとりが旅行者には嬉しいのですよ、やはり。



ひとつ残念だったのは、仏蘭西滞在の最後が日曜日だったので、このカフェが
休みだったこと。いつものように美味しいサンドイッチを食べて、そしていつも
のように店を出るときに Bon journee! と言って欲しかったなあ。