吉田 秋生著。昔から、一度読んでみたいと思いつつ、読む機会がなかった本である。先日、地元の図書館に置いてあることに気づき、ドキドキしながら一冊目を借りてみたら、最終巻(19巻)まで止まることなく読み続けてしまった。こんなに「早く続きが読みたい」と焦燥感に駆られた作品は久しぶりだ。
強いて言うならば、もっとバナナ・フィッシュによる被害者が出た方が、より壮絶な展開になったと思うが、ともかくも少女漫画という枠に収まらない作品であり、出会えてよかったと図書館に感謝する限り。
吉田 秋生著。昔から、一度読んでみたいと思いつつ、読む機会がなかった本である。先日、地元の図書館に置いてあることに気づき、ドキドキしながら一冊目を借りてみたら、最終巻(19巻)まで止まることなく読み続けてしまった。こんなに「早く続きが読みたい」と焦燥感に駆られた作品は久しぶりだ。
強いて言うならば、もっとバナナ・フィッシュによる被害者が出た方が、より壮絶な展開になったと思うが、ともかくも少女漫画という枠に収まらない作品であり、出会えてよかったと図書館に感謝する限り。
隆慶一郎著。関ケ原の戦いで徳川家康が殺され、影武者(世良田二郎三郎元信)がその代役を務めたとしたら、という仮定の下に書かれた小説。以前、「スゴ本」の中の人が「徹夜小説」として紹介していたことで本作を知った(感謝)。ちなみに私が隆慶一郎という作家を知ったのは漫画「花の慶次」の原作「一夢庵風流記」なのだが、こちらは未読である。
関ケ原の戦いの後、江戸幕府を開き、征夷大将軍を秀忠に継いでから家康が死ぬまでの約15年間については、一般に大御所政治と言われ、大きなドラマはなかったと思っていたのだが、本書では全く視点が異なる。この15年間は、二郎三郎(家康の影武者)と二代将軍秀忠との戦いがずっと続いていたのだ。
「やはりどこか設定に無理があるのでは・・・」という思いが捨てきれないまま、上中下の三巻というボリュームを読み通すのは少々つらかったが、それでも最後まで面白く読めたのは、魅力的な登場人物のおかげであり、同時に、抗うことのできない歴史の流れ(宿命)を描いていたからなのだろう。
今日、NHKで放送されたクローズアップ現代+では、先日富士山で滑落死した男性が取り上げられていた。彼の冬山登山を「無謀」という台詞だけで片付けるのではなく、そこに至るまでの長い過程を丁寧に取材されており、見る価値のあるドキュメント番組だった。
番組は、まるで彼を供養するかのように(少なくとも、私はそれを見て「晒し上げ」とは捉えなかった)、取材を通してその人物像を浮かび上がらせていた。一人の人間がその人生を生き、迷い、挑戦し、挫折し、病にかかり、死んでいく様子をまざまざと見せられ、とても切なくなってしまった。
当たり前のことだけれども、その人にはその人なりの人生があるわけで、楽しかったり、辛かったりして人生を終える。成功する人もいれば、何をしてもうまくいかない人もいるだろう。
もう一点。人間は孤独に耐えられない存在で、どうしても他者を求めてしまう。誰かの役に立ちたい、誰かを笑顔にしたい、自分を見てほしい、認めてほしい。これは、強者か弱者かの話ではなく、良いとか悪いとかの問題でもなく、単にそれが人間だということ。
先日、子どもと遊んでみて面白かったので購入。複数の図形を組み合わせるパズルで、図形センスとひらめきが鍛えられる、いわゆる知育ゲーム。ゲームバランスが良く、それほど時間もかからないので、誰でも楽しく遊べる。個人的には買ってよかったと思うのだが、長男は私に勝てないのでつまらない、と言っている。