アーロン・ホーヴァスとマイケル・ジェレニック監督。「こどもの日」なのに何の予定も入れていなかったので、子どものリクエストに応えて久々の映画館。
ゲームを映画にして面白いのか・・・?と穿った気持ちで観たところ、危うくこちらが泣きそうになる良作だった。ストーリー自体は子ども向けで分かりやすく、どうということはないのだが、至る所にマリオへの愛が詰まっており、ファミコンで「マリオブラザーズ」や「ドンキーコング」から遊んでいた私のような世代には古い記憶の扉をバカバカ開けてくれるので、あまりの懐かしさに感動してしまうのだ。マリオとルイージが配管工という設定なんて、子どもにとってはどうでも良い話だが、大人には刺さる。そう、この映画はこれまでのマリオ作品全てへのオマージュ。しかも展開はスピーディで愉快で楽しく、最後にはすっきりカタルシスも感じられる。
映画館から帰った後、スイッチのファミコンソフトを見せながら、こどもにマリオブラザーズやドンキーコングをプレイさせてみた。「昔のゲームって当たり判定がシビアなんだねー」なんて冷静なコメントをもらって、思わず苦笑する。