デスティン・ダニエル・クレットン監督、 ブリー・ラーソン主演。児童養護施設に暮らす子どもと施設の職員、それぞれの物語。それぞれが心に傷を抱えており、その傷をさらけだしたときに、少しだけ分かり合えたり、未来が見えてきたりする。
基本的には施設の中で物語は進み、派手な展開は見られない。しかし、登場人物の心の展開が上手に描かれ、長すぎず短すぎず無駄のない素晴らしい脚本。マーカスがバリカンで頭を刈るシーン、グレイスがジェイデンの父親の車を破壊するシーンなど、印象に残る場面も多く、地味かもしれないが、良い映画を観たと感じた。