雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

オン・ザ・ロード


 無尽蔵のエネルギーに身を任せ、強烈な疾走感をもって路上を、そして人生を彷徨い続ける旅の話。目的地は無く、決められたルートもなく、そして休憩も無い。あるのは、車と、仲間と、性的快楽とマリファナなのだ。

 
 主人公サル・パラダイス(≒著者ジャック・ケルアック)にとっての憧れであったディーン・モリアーティのモデルはニール・キャサディという実在の人物だそうだ。このニール・キャサディ、42歳で無くなった場所はメキシコの線路脇、そして死因はなんと「野ざらしによる心臓衰弱」だそうだ。ちなみにケアルックは翌年、アルコールの過剰摂取による腹部出血で亡くなっている。妻を射殺したバロウズを持ち出すまでもないのだが、逆立ちしても適わないよな、と思う。


 日常を生きると、人生に飽きてしまう。不純物が積もり、あるがままに生きることが出来なくなってしまう。そんなとき、私は旅に出たくなる。「ここではない、どこかへ」、青い鳥を探して、あちらへこちらへふらふらと。