雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

悪夢、被害妄想、そして意識配分

 やけに現実感のある悪夢を見た。電話回線業者の詐欺に加担する夢で、登場人物にはそれぞれ名前がついていた。もちろんバッドエンドで夢は終わる。


 目が覚めてからも現実と夢との境界をつかむために、夢の内容を逐一確認して*1、ようやくそれらが夢の話であったことを理解した。あまりにもリアルな物語を作り上げて自分を責め、意味もなく苦しんだ結果に現実認識が歪められる…って、これはもう悪夢というより被害妄想というべきなのかもしれない。困った。


 自分を責めたくなる気持ちになる理由は分かるが、自責など過去の行いに対する反省だけで十分なのではないか。いや、むしろ実際に起こした過去の罪に対する自責が不十分だと感じているからこそ、新たに物語を作ってまで自己批判したいということなのかもしれない。


 人は、誰しも全てを忘れていく。しかし消化しきれずに忘却した重要な過去は、時折復活して(時には形を変えて)私に復讐する。だから忘れるべきではないことは、モノ(文字、写真)として、あるいはシステム(習慣、組織)として残さなければいけない。


 一方で、過去に対する思いと、未来を望む気持ちの比率のバランスが良くないとも感じている。過去の失敗を乗り越えたければ、今目の前にある現実に挑戦するしかない。希望を抱くことは、その実現という側面を見れば楽しいものだが、失敗という側面を見れば怖いもので。それでも、何もしなければ何も起きないし、何も変わらない。

*1:例えば、今まで支払ってきた電話会社の履歴を時系列に書き並べたりして。はは、なんと滑稽な。