雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

自給率

 先日、飲み会で同僚が食料自給率を上げることの必要性を熱く語っていたのだが、そうした主張はすでに議論の前提なのだろうか。「カロリーベース?」とか、「飼料も含めて?」とか、そうした突っ込みは揚げ足取りなのだろうか。よく分からない。個人的には、小麦や大豆の自給率なんて上がるわけないじゃないかと思うのだが。放言してしまうが、米と野菜と鶏農家と漁業における現段階の自給率を見れば、もう十分過ぎる状態と言えるのではないか。


 議論しにくい理由は、食料というものがおそらく他の財に比べて特別視されているからなのだろう。食料が無かったら餓死してしまう、と。そういう感覚はまあ分かるのだけれど、例えば現実には原油や鉄や薬や洋服が無かったらやっぱり生活や経済が成り立たないわけで、結局、これも間接的に餓死を生むことになるんじゃないの?と思うのだが。日本は原油の自給率を上げるべきだ!という主張はあまり聞かないが、形を変えて原発の必要性として訴えられているのかな。

  • 想定質問「もしも世界的な大凶作・大飢饉が起こったら・・・」

→「そのときに備えて食料自給率を高めておく」?そのときは相当高い確率で日本も大凶作だと思うのだけど。あと、貧しい国では、国内で餓死者を出してでも食料を輸出するのが今の現実じゃないか。餓死だけを特別視しては全体的なことは考えられないということ。