ロッキー・ザ・ファイナルを観た。シルヴェスター・スタローンはすごいね。60歳でもちゃんと身体を作ってきたよ。懸垂や片手腕立てをこなしてしまうあたり、やはりロッキー役のスタローンは特別なのだ。
作品としては、ロッキーファン以外からは酷評かもしれないが、ロッキーファンなら諸手を挙げて絶賛するだろう。この映画こそが、あの映画史上に残る傑作「ロッキー」の後継なのだから*1。スタローンはこの作品において、夢と努力、愛と友情を見事に語りきったのだ。あらゆる面においてロッキーⅠには及ばないが、一方でロッキーⅠはこの完結編を生むために存在したのかもしれない、とすら思える。オマージュというべきか、懐古趣味と言うべきかは分からないけれども。
で、この映画を観た翌日に、私は慌ててロッキーⅠを借りて観直してみた。これは本当に奇跡的な映画だな、と改めて思う。ストーリーは単純だし、特別な技法があるわけでもない。それでも、エイドリアンとのスケートシーンと、市場や港を走ってフィラデルフィア美術館の階段を駆け上がるシーン、そして最後に試合が終わってエイドリアンの名前を叫ぶシーン。何度観ても素晴らしくてため息が出る。
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*1:ロッキーⅡからⅤまでは、まあ、なんというか、場つなぎ程度のものでしょう。