雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

リスクテイク

 リスク*1をとることは難しい。なぜなら、リターン(この先、手に入れられるかもしれないこと)より、リスク(今持っている何かを失うかもしれないこと)の方を重視してしまいがちだから。


 しかし、リスクをとらないこと自体がリスクを負うことである場合はどうだろう。問題を先延ばしすることで、かえって問題の解決が困難になるとしたら。そうであれば、大抵の人は自身の望むリターンを得るためにあえてリスクを取ることを厭わないだろう。


 似たようなことは、多くの「選択」の場面についても言えるのではないか。優柔不断な私は、選択をすることが苦手だ。何かを選ぶことは他のものを選ばないことであり、私は「選んだものを後悔する可能性」と「選ばなかったものについて後悔する可能性」を恐れて問題を先送りしてしまう。自身に対する責任を負いたくないのだろう。その結果どうなるか。大抵は、締め切り間近になってから勘で選んだり、他者に選ばれた残りを手に取ったり、場合によっては時間切れで何も手に入れられなかったりする。


 ここで問うべきことは何か。それは、「自分以外の何者かによって選ばれることは、果たして私の望むところだったろうか」ということだ。もう答えは出ている。例え後悔に繋がる選択をする可能性があったとしても、決断すべきなのだ。私が選ばなければ、他人に決められる。このどちらがいいか、まさに選ぶべきなのだ。

*1:ここでは、危険性くらいの意味で考えています