雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

ブロードウェイと銃弾

 ウディ・アレン監督兼脚本、ジョン・キューザック主演。「アーティストであること」をめぐり、緻密な構成で物語は展開し、その意味するところが明確になったところで結末を迎える。ラストは、「それで良いんかい!」と突っ込みたくなる気持ちもあるが。三谷幸喜の傑作「笑の大学」を思い出しながら鑑賞した。


 劇中劇が、破綻と傑作の両方に向かって突き進んでいく様子が実に面白く、さすがはウディ・アレンといったところ。主演をアレンが演じても違和感は無い役柄なのだが、展開から考えると、男前のジョン・キューザックの方がしっくりくるのかもしれない。オリーブの大根役者っぷりや、ワーナーの食べっぷり、そしてチーチ*1のアーティストっぷりなど、どの出演者も印象に残る、本当に上手い作品だった。素晴らしいコメディー映画。

*1:演じていたチャズ・パルミンテリは、「ブロンクス物語」のソニー役。