雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

ローマ

 最終日。飛行機は昼過ぎなので、朝からカラカラ浴場を見に行く。駅から出た途端に巨大な遺跡群が見えて、これか、と思いつつ入口が分からない。時間のロスに焦るが、敷地が広大過ぎて彷徨ってしまう。飛行機の時間もあるし、と諦めかけたころにようやく係員を見つけ、入口に到着。と思ったら、foro-ROMANOと書いてある。あれ?・・・そこでようやく自分が見ていた遺跡がカラカラ浴場ではないことに気が付いたのだが、時すでに遅く、まあこれも縁だとばかりに入場することに。コロッセオ見学のときに残っていたローマ・パスの権利をここで使い切り、入場行列も素通りできたので良しとする。しかし広いフォロ・ロマーノ。時間もないし、暑いしで早々に切り上げることにして、土産を買ってホテルへ戻る。


 チェックアウトの後、空港へ向かうとどうも様子がおかしい。案内板で確認してみたところ、14:00出発の関空行きが「0:50出発」と記載されている。もしや、と思ってカウンターに行ってみたら日本の台風の影響で遅延とのこと。ショックを受けていると、アリタリア航空の職員さんが日本語で事情を説明してくれた。どうやら、荷物を預けてもう一度市街に戻って観光して、夜に再び空港に来るということが可能なようだ。これはある意味僥倖だと考えを切り替え、荷物を整理しなおして再びローマ市内へ。


 言うなれば「ローマの休日」、突然手に入れた半日はのんびりと過ごすことにする。ピザを食べて、アウグストゥス帝の墓を観た後は、テヴェレ川沿いにしばらく散歩して、あとはお気に入りのポポロ広場でゆっくり過ごした。最後の晩餐として選んだレストランは、中央にベスパがディスプレイされていた。店内はとても良い雰囲気で、丁寧でキビキビ動く店員、真っ当な価格でとびきり美味しい料理にワインと、最高の店であった*1












*1:ポポロ広場南西の「Trattoria La Buca di Ripetta」という店。