- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 1999/12/24
- メディア: DVD
- クリック: 76回
- この商品を含むブログ (61件) を見る
サイコパスな主人公の青春恋愛物語。描かれているのは、自己中心的な主人公による他者や社会との徹底した断絶であり、それを悲劇的というよりはむしろファンタジー*1に捉えられているところが本作の特徴だろう。
私の内にある醜い部分を、まるで鏡を見ているように見せつけようとする映画は、正直なところ観ていて疲れる。本作も、そういう映画だった。だから何度も観たいと思える映画ではない。ただ、ダスティン・ホフマンの演技の素晴らしさについては絶賛に値すると思うし、あらゆる面においてこの映画は「上手い」と言わざるを得ない。決して好きにはなれないが、名作には違いない、不思議な映画だ。
*1:ラストシーンに代表されるような。