雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

こころの処方箋

 

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)

 
 先日亡くなった河合隼雄氏を偲んで。ひとつのテーマを4ページでまとめる形式で、様々な項目について自在に語られている。広い視野と深い経験、そして専門的な知識に裏打ちされた、まさに知恵と呼ぶべきものが詰め込まれていると感じた。


 人間が持つ矛盾と不可知性を受け入れて、どこへ向かうかはおぼろげながらも、行きつ戻りつしながらバランスを取って何とかやっていく。そんな「処方箋」を渡された気がする。