雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

道は開ける

道は開ける 新装版

道は開ける 新装版


 「悩み」を乗り越えたい人のための教科書。もちろん、全ての「問題」を解決してくれる本では無く、「悩み」という立ち止まって動けなくなってしまった状態のときにどうすればよいかを考えるための本。私なりにまとめると次のような感じだろうか。

  • 今日一日を生きること。過去は取り戻せないという事実を受け入れること。
  • 自分を棚にあげて、他者に過度に期待しないこと。
  • 悩みを分析する(1)あたかも他人に説明するように観察・把握・分析すること。
  • 悩みを分析する(2)最悪の事態を想定し、受け入れる覚悟を決めること。
  • 悩みを超える(1)悩む暇がないほどに忙しく行動して自分を追い立てること。
  • 悩みを超える(2)悩みが無い人のように「演じる」こと
  • 悩みを超える(3)他者に関心を持ち、喜ばせることを考えること。
  • 悩みを超える(4)リラックスする手段を手に入れること。休むこと。
  • 悩みを超える(5)倦怠感を打ち破ること。


 もっとも、悩みが無い状態が理想の人生だなどと断定できる人は単純すぎる。おそらく、人は色んなことに悩む方が自然なのだ。そして、色々と悩むには、ひとつの悩みに立ち止まっていてはいけないわけだ。


 「問題」に正面から向かって解決するのも必要だし、「悩み」を解決せずにどこかに追いやって次に進むことも必要だし、そしてときには答の出ない「問題」を悩んだりするのも(必要かと言われると上手く答えられないが)人生なのだろう。