雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

鴨ちゃんの死

 


 昨日、帰宅してから鴨志田穣氏の訃報を知った。とても驚いたし、悲しかったけれど、らもさんの時と同じで、しばらくすると「そうか」と自然と受け入れてしまっていた。
 今日は祝日だったので、一日かけて所持している西原理恵子の書籍を全て読み直した。「鳥頭紀行 ジャングル編―どこへ行っても三歩で忘れる (角川文庫)」から「毎日かあさん3 背脂編」まで。これまでどれほどこの夫婦の言動に励まされ、憧れたことか。今から考えると、私が旅行してきたブラジルも、タイもベトナムもドイツも、この鳥頭紀行の影響を受けたからだったのかもしれない。


 鴨ちゃんは、バカで、ダメな男だ。それは間違いない。私はそれを遠慮なく笑った。だけど、それだけじゃあない。悩み苦しむ人だったし、数多くの悲しみと幸せを知る人でもあった。だから、ときどき驚くほど本質的な発言をしてくれる。私はそれにギクッとしていた。西原理恵子のスケールがここまで大きくなれた最大の理由は、鴨ちゃんの存在だったと思う。42歳か、早いよ。鴨ちゃんの名言を記載して合掌。

  • 勉強はしなくていいぞ。ケンカ負けるな、弱い子には優しくしろ。
  • 生まれた子供が障害を持っていたら、兄弟をたくさん作る。
  • 僕はカンボジアでたくさんの死体を見てきたから、カンボジア人の子供を養子にほしいな。
  • アマゾンまで来て川に入らない。それではあなた負け犬柴犬マルチーズですよ。