雑記帳

関西在住の中年男性による日々の雑記です。

こころってものは、自分が思っている以上に傷付きやすく、弱い。そんな重要なことも、日常では忘れてしまって過ごしている。そして傷付いてから、「あ、そうだった」と気付く。


どうやら、私は私を大切にすることを怠ってきたようだ。ここで言う大切にする、という意味は勿論spoil「甘やかしてダメにする」とは異なる。自分の持つ時間、心、身体、財産、友人、といったものを守り、鍛え、惜しみ、増やしても良いのではないか、という気がしている。


何故こんなことをいきなり思うようになったかというと、これまでは自己愛を否定的な面から捉える傾向が強かったのだけれど、肯定的な面もたくさんあるのだとやっと分かり始めてきたのだ。話としてはとても単純で、まず自分が生きることを肯定して、次に自分の存在が有限であること(いつか死ぬこと)を認め、その結果として自分の体験する瞬間全てが貴重なものと分かったり、であるならば積極的に出来る限り楽しい人生を送ろうと思ったり、今現在の自分が(財産とか能力とかを)何も持っていないと思うのならば習得しようと努力すればいいじゃないか、と思うようになったというだけのこと。


これまで自分の弱さを見続けてきて、自分を大切にせずに放っておいて勝手に苦しむ馬鹿さ加減にやっと気付いたのだろうか。自己卑下や、無駄な苦しみはもう嫌なのだ。ポジティブの根っこには、きっと自己愛がある。これが自己愛の肯定的な面の最たるところ。他人から見ると馬鹿に見えるかもしれないが、自己愛を持って生きることは本人にとっては活力になるし、きっと楽しい。